外資系企業とは?働き方の特徴、日系企業との違いを比較

外資系企業という言葉は知っているけど、うまく説明できない人も意外と多いのでは?

今さら聞けない…と思っている人に向けて、本記事では外資系企業とは、どんな会社なのか働き方の特徴と日本企業との違いについて解説していきます。

皆さんが普段の生活で利用しているお店や聞いたことのある有名な大手外資系企業についても触れていきます。

この記事を読むことで分かること
  • 外資系企業の特徴
  • 外資系と日系企業の違い
  • 有名な外資系企業
目次

外資系企業とは?

外資系企業(がいしけいきぎょう)とは、外国法人又は外国人が一定程度以上の出資をする日本の企業(通常は株式会社だが合同会社も増えている)をいう。

Wikipediaより

少し分かりづらいので簡単に説明すると、外資系企業とは「海外の会社が日本に支店や事務所を開いて、商品やサービスを提供している企業」です。

一言に外資系企業といっても、3つの種類があります。

  • 外国の企業が日本で設立した会社
  • 外国の企業と日本の企業が共同出資で設立した会社
  • 外国の企業が日本の企業を買収した会社

外資系企業の3つの特徴

外資系企業には、日本の国内企業とは異なる独自の特徴があります。

世界でビジネスを展開している

多くの外資系企業は、世界でビジネスを展開していることもあり、チャンスを掴むために革新性や創造性、起業家精神を重視しています。

インターネットの発展に伴って世界のビジネス環境が刻々と変化する中、変化に素早く対応し、与えられた機会を最適化する敏捷性を持つことは、ビジネスを成功させるために重要な要素です。

新しい技術やサービスを取り入れる

外資系企業は、世界でビジネスする機会を増やすために、最新トレンドや今後の世の中の傾向、需要を考える必要があります。

そのため、これまでの古い考えやサービスに固執せずに、新しい技術や洞察力、プロセスを積極的に取り入れることも多いです。

職場環境に多様性がある

外資系企業では、より多様性のある職場が育まれる傾向にあります。

国や文化、背景が異なる社員が集まっているため、直接的に刺激のある職場環境となります。

このような多様な世界の人々と一緒に仕事をすることで、社員は国際的な経験を積み、将来の仕事にも生かすことができるようになります。

外資系と日系企業の違いを10項目で比較

国が違えば文化や考え方も違います。

ここでは、外資系企業と日系企業の違いについて10項目をご紹介します。

項目外資系企業日系企業
働き方個人主義チームワーク
昇進実力主義年功序列
給料年棒制月給+ボーナス
雇用期間短期雇用  終身雇用
雇用方法ジョブ型メンバーシップ型
勤務時間効率化で短縮サービス残業
有給の考え方取らないと駄目取りづらい
服装自由窮屈
マニュアルいらない重要
研修内容精神面を鍛える実務に役立つ

働き方は個人主義

外資系企業は、成果を出すことを重要視するため働き方は個人個人に委ねられています。

日本人は協調性を重要視する文化があるので、一緒に仕事をする仲間とは連携が必要でチーム意識を持つ必要があります。

昇進は実力次第

外資系企業ではとにかく実績を求められるので、会社からの評価は個人の実力に重きを置いています。

実力があれば、20歳の若い人でもどんどん昇進が出来ます。

一方の日系企業は、古くから日本にある文化が長く根づいており年功序列型の企業が多いです。

給料は年棒制が多い

外資系企業の給料は年俸制を採用している傾向が多いです。

年収を単純に12ヶ月で平均した金額が毎月給料として受け取れます。

ただし、残業代やボーナス手当もないことが多い点に注意しましょう。

雇用期間は短めで流動性が高い

外資系企業は常に新しい技術や考え方を求められるので、世の中の状況に合わせてスピーディーに変化する必要があります。

長い期間同社で働いていると、マンネリ化して新しい技術やサービスを受け入れる必要性を感じなくなりがちなので、人材の流動を増やすために短期の雇用が多めです。

一方の日系企業は、入社したら定年退職するまで同じ会社で働く終身雇用型ですが、最近の経済状況からこのシステムは崩れかけてきています。

雇用は特定の仕事をするために特定の人材を求める

外資系のジョブ型雇用は、企業が特定の仕事のために特定の人材を求める方式です。
この方式では、特定のスキルや経験を持った専門性の高い人を雇用します。

多くの日系企業が採用しているメンバーシップ型の雇用は、業務内容や範囲を決めずにローテーションをしながら総合的に色々な職種を経験する働き方です。

勤務時間が長いと評価は下がる

日系企業では、サービス残業が当たり前というイメージがありますが、外資系企業の場合、真逆です。

与えられた仕事を時間内に終わらせることは当たり前という文化があるので、時間内に終わらなければ能力が足りないという評価になります。

有給は取らないと駄目

外資系企業の風潮として、プライベートを大切にしている傾向があります。

結果を出していれば、いつでも好きな時に有給は取れますが、与えられた仕事が出来ていない場合は、厳しいと言えます。

外資系企業の有給については、基本的に消化することが当たり前であるという考えです。

服装は自由な傾向

外資系企業の服装については、日系企業に比べて自由度が高い傾向があります。

ただし、業界によってはスーツでなくては駄目だったりするので、こちらは日系企業とさほど変わらないのかもしれません。

マニュアルは整備されていない

外資系企業の社内マニュアルはあまり整備されていないことが多いです。

人の入れ替わりも多く、実力主義の職場なので、マニュアルを作成するような風習がないのでしょう。

研修はモチベーションの向上

外資系企業でも研修をする機会はありますが、目的としてはモチベーションを上げる内容が多いです。

一方の日系企業の研修内容は、実務に使えるようなものが多いです。

外資系企業は実力主義で結果を求められるため、実務に使えることは自ら進んで学習している人が多いとも言えます。

有名な大手の外資系企業10社

外資系企業にどんな会社があるのか具体的な企業を10社ほど挙げてみます。

みなさん聞いたこともあって、実際に生活の中で利用している人も多いと思います。

  • 株式会社ナイキジャパン

アメリカ合衆国を拠点とするスポーツ用品と装備のグローバル企業ナイキの日本法人です。

ナイキ製品の販売店舗の経営と日本国内での販売代理店を管理しています。

  • 日本コカ・コーラ株式会社

アメリカ合衆国に本拠を置くザ コカ・コーラ カンパニーの日本法人です。

爽健美茶などの清涼飲料製品の企画・開発・マーケティングや、製品の製造・販売を担当するボトラーへ供給する原液を製造しています。

  • スターバックスコーヒージャパン株式会社

アメリカ合衆国に本拠を置くスターバックスの日本法人です。

日本国内のコーヒーショップ経営と、コーヒーや関連商品の販売を行っています。

  • イケア・ジャパン株式会社

スウェーデン発祥で世界トップクラスの家具量販店であるイケアの日本法人です。

家具、インテリア、生活雑貨などを店舗とオンラインショップにて販売、食品の輸入販売、レストラン経営を行っています。

  • P&Gジャパン合同会社

アメリカ合衆国に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカーの日本法人です。

日本国内で洗濯洗浄関連製品、紙製品、医薬部外品、化粧品、食品、ペットフード、小型家電製品などの研究開発、販売、輸出入を行っています。

  • Apple Japan合同会社

アメリカでIT機器や電化製品の開発・販売をおこなうAppleの日本法人です。

日本国内向けにMac、iPhone、iPad、iPod、Apple Watch、Apple TV、AirPodsなどApple製品の輸入販売・研究開発などを行っています。

  • アフラック生命保険株式会社

アメリカ合衆国に本拠を置くアフラック・ホールディングスの子会社です。

がん保険や医療保険などの生命保険をを販売しています。

  • アマゾンジャパン合同会社

アメリカ合衆国に本拠を置くAmazon.com, Inc.の日本法人です。

Amazon.co.jp は2億種を超える書籍、DVD、CD、家電製品、車&バイク、おもちゃ、ヘルス&ビューティー、食品、ペット用品、ファッション、電子書籍、Amazonデバイスなどの商品を取り扱う総合オンライストアです。

  • グーグル合同会社

アメリカ合衆国に本拠を置く世界トップクラスのインターネット検索エンジンなどを提供する「Google LLC」の日本法人です。

日本国内向けにGoogle日本語検索やGoogleマップなどの事業を展開しています。

  • 日本マイクロソフト株式会社

アメリカに本社を置く、ソフトウェアの開発・販売を手掛けるマイクロソフト社の日本法人です。

「Windows」の開発をはじめとして、オフィスソフトなど多くの市場でシェアを独占している世界を代表するIT企業です。

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