外資系企業で働くことは、高い給料が得られることから興味を持つ人は少なくありません。
本記事では、外資系の平均年収や生涯年収について、フリーターと比較した時の違いをご紹介します。
また、平均年収を上げる方法などもあわせて紹介します。
- 外資系の平均年収と生涯年収
- フリーターの平均年収と生涯年収
- 外資系とフリーターの4つの違い
- 外資系で平均年収を上げる4つの方法
外資系企業の平均年収と生涯年収
外資系企業の平均年収は、800万円といわれています。
業界によっても平均年収は違うため、各業界の目安を記載しておきます。
- 販売・小売:約600万円
- 人事・採用:約600万円
- 製造:約650万円
- 財務・経理・会計:約700万円
- 技術:約700万円
- IT・通信:約700万円
- 営業:約700万円
- 医療・医薬・科学:約700万円
- 金融・銀行:約750万円
- コンサルティング:約800万円
- エグゼクティブ・経営・管理:約1,200万円
(参考:アビタス)
外資系企業は、日系企業と違ってボーナスや退職金制度がなかったりしますが、その分給料も高い傾向にあります。
仮に、22歳から60歳まで働いたとすると生涯年収は、3億400万円です。
フリーターの平均年収と生涯年収
フリーターを含む非正規雇用の平均年収は、216万円です。
時給1,000円✕1日8時間✕月22日(週休2日)働いたとすると、だいたい計算が合います。
仮に、18歳から60歳まで働いた場合、生涯年収は9,072万円になります。
(参考:厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査)
外資系とフリーターの生涯年収を比較
2つの生涯年収を比べてみると、このような結果になりました。
- 外資系の生涯年収:3億400万円
- フリーターの生涯年収:9,072万円
その差は、2億円以上もあることが分かります。
働いている時間は同じ場合でも、ここまで差が出てしまうのが現実です。
ここまで差が出てくる理由について、それぞれの具体的な違いをご紹介します。
外資系正社員とフリーターの4つの違い
外資系正社員とフリーターの違いについて、4つの項目に分けて解説します。
給料の違い
フリーターの時給は上がりにくいのが現実で、上がったとしても10円~100円ということが多い傾向です。
一方、外資系正社員の場合は、実力主義のため成果を出せば年齢に関係なく昇給が可能です。
上がる給料の金額も年間100万円単位で変わることは珍しくありません。
働く日数の違い
外資系正社員は、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始など長期休暇は会社が休みになります。
月に会社の休みが多くても給料は固定されているので、長期休暇で働かない日が多かったとしても収入は変わりません。
一方のフリーターはシフト制の仕事が多めなので、自分で自由に働く日にちや時間を選びやすいことがあります。
しかし、時給制であるフリーターは休んだ日の給料はもちろん出ません。
福利厚生の違い
外資系正社員の場合、福利厚生が充実しているということも大きいメリットのひとつです。
家賃手当や家族手当などが貰えたり、厚生年金も会社が半分負担してくれます。
フリーターも働いている時間や会社など条件によっては、厚生年金に加入することも可能ですが、貰える年金は圧倒的に少なくなります。
社会的信用の違い
一般的に、外資系正社員は定期雇用されており、社会的にも信用されやすいとされています。
給料や福利厚生もフリーターに比べて充実しているので、社会的にも優良であるということです。
フリーターの場合、期間限定で雇用されることや、長期的に同じ会社で働くことが少ないため、社会的には信用されやすくないとされています。
クレジットカードが作れなかったり、ローンが組めないというデメリットがあります。
外資系で平均年収を上げる4つの方法
平均年収の高い外資系企業ですが、さらに年収をあげるためにいくつかの方法があります。
ここでは、4つの方法をご紹介します。
成果をあげる
外資系企業は実力主義のため、優秀な人材を求められることが多いです。
そのため、自分のスキルや知識を高めることで、競争力を高めることができます。
外資系企業は自分の出した成果がそのまま給料に反映される風潮なので、一番手っ取り早い方法でもあります。
人脈ネットワークを広げる
外資系企業では、業界内での人脈が重要です。
自分のスキルや知識を高めることで、自分の評価を上げることができますが、業界内での人脈を広げることで、自分を知っている人からのオファーや情報を得ることができるようになります。
また、外資系企業で働く際には、海外での働き方や文化の違いもあるため、異文化コミュニケーション能力を身につけることも有効です。
昇給交渉をする
昇給交渉とは、自分が働いている会社に対して、給料を上げるように要望することです。
昇給交渉をする前に、自分が持っているスキルや能力をしっかりと把握しておくことが大切です。
その上で、自分がこれまでに取り組んできた成果や将来に対する貢献度を伝えることで、昇給の要求をすることができます。
また、市場情報や同業種の会社での給与水準などを参考にして、自分が求める給与を提示することも有効です。
業界を変える
外資系企業でも、会社や業界によっては、平均年収が異なる場合があります。
自分が働いている会社では、平均年収を上げることができない場合は、転職を検討することもできます。
転職先では、自分が持っているスキルや経験を活かし、より高い平均年収を上げることができるかもしれません。
外資系もフリーターも年収や生涯年収については、職種や業界、地域や経験など様々な要素が影響してくることは理解しておきましょう。